2020版による「空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)」に沿った出来形評価用データを作成し、出来形管理資料を作成する手順及び操作方法を説明します。
<使用ソフトウェア>
本マニュアルでは「空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)」に沿った「出来形評価用データを作成し、出来形管理資料を作成する手順及び操作方法を説明するものです。
本要領に対応するソフトウェアは下記の通りです。
要領:1-2-1 機器構成
3)写真測量ソフトウェア Autodesk Recap Photo クラウドサービス
4)点群処理ソフトウェア Autodesk ReCap Pro* および Autodesk Civil 3D*
5)3次元設計ソフトウェア AutodeskCivil3D2020および日本仕様プログラム*
6)出来形帳票作成ソフトウェア AutodeskCivil3D2020および日本仕様プログラム*
7)出来高算出ソフトウェア AutodeskCivil3D 2020および日本仕様プログラム*
*今回の検証で利用したソフトウェア
Autodesk Civil 3D は、サブスクリプション契約者向けに提供されている「日本仕様」追加アドオンプログラムを使用します。
Autodesk® Civil 3D® 2020 日本仕様プログラムは、Autodesk® Civil 3D® 2020 上で動作する日本仕様の図面作図に特化したプログラムです。
日本仕様 2020 より ICT 土工の出来形管理帳票作成アドオンを追加しました。
アドオンプログラムは以下 Autodesk App Store よりダウンロードできます。(サブスクリプション契約が必要です)
また帳票作成用に別途 Microsoft 社の EXCEL が必要です。
使用するデータは、以下の通り。
① 出来形計測結果の点群データ(不要点削除済み)(AutodeskReCapProRCS形式)
② 3 次元設計データ(3 次元設計データ.xml :LandXML 形式 TIN)
土木 3 次元設計データソフトウェア(Autodesk Civil 3D)を使い、3 次元設計データを作成します。
「¥Dekigatakanri」フォルダから「00_出来形管理.dwg」を開きます。
「設定」タブで、各「...」ボタンをクリックし、データセットフォルダを選択します。
※「ファイル」-「保存」で txt ファイルを保存しておくことで、次回以降も同じ設定を適用できます。
設計 LandXML ファイル名 :¥Dekigatakanri¥01a_3 次元設計データ.xml
出来形点群ファイル名 :¥Dekigatakanri¥04a_SurveyData_Output.rcs
土工区分 :河川土工(盛土工≦4 割)
「作成」タブを選択し、「設計サーフェスの作成」をクリックします。
処理が終わると「設計 TIN サーフェスを作成しました。」と表示されるので「OK」をクリックします。
作図領域に「設計サーフェス」の境界が表示されていることを確認します。
*出来形管理帳票作成ダイアログを移動します。
点群を選択し(点群をクリック)、右クリックメニューから「オブジェクトを選択表示」 - 「オブジェクトを非表示」で点群を非表示にすると、「設計サーフェス」の境界が明確に確認できるようになります。
画面表示を「南西アイソメビュー」「2D ワイヤフレーム」に変更します。
※表示を変更して、設計サーフェスが表示されない場合は、[表示]タブ‐[2D ナビゲーション]パネル‐[オブ ジェクト範囲(E)]を選択してください。
「3D 領域の作成」をクリックします。
コマンドラインに「3DPOLY ポリラインの始点を指定:」と表示されている事を確認します。
今回のサーフェスでは下図のように、TIN の頂点で 3D ポリラインの頂点スナップ機能(2D,3D)を使って作図します。
下記のように、TIN の頂点を順にクリックして 3D 領域を作成します。
(必要に応じて色をわかりやすいように変えることもできます)
※表示を変更して、設計サーフェスが表示されない場合は、[表示]タブ‐[2D ナビゲーション]パネル‐[オブ ジェクト範囲(E)]を選択してください。
サーフェスをクリックし、右クリックメニューから「サーフェスプロパティ」を選択します。
「情報」タブの「サーフェス スタイル」で「MLIT-非表示サーフェス」を選択し、「OK」をクリックします。
作図した 3D ポリラインだけが表示されます。